『鎌倉殿の13人』に登場した「天皇陛下のご先祖」まとめ

今上天皇の直系祖先

今年(2022年)放送されたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の登場人物の中で「天皇陛下のご先祖」にあたる人物をまとめて紹介します。

主人公である北条義時のほか、多くの人物の血が皇室へとつながっています。

北条氏/伊東氏

北条時政/北条義時/義時の妻子/伊東祐親(義時の祖父)

まず、主人公の北条義時(演:小栗旬)、その父・北条時政(演:坂東彌十郎)、祖父・伊東祐親(演:浅野和之)は天皇陛下のご先祖です。

『鎌倉殿の13人』で描かれた通り、後鳥羽上皇より追討の宣旨が出された執権・義時は「朝敵」となり、幕府軍は京都に攻め入り朝廷を制圧、義時の命により後鳥羽上皇は隠岐に配流、仲恭天皇は廃位となりました。このように「上皇・天皇に武力で勝利して裁いた」人物の血まで現代の皇室に伝わっているというのが、歴史の面白いところでしょう。なお、後述する通り敗北した後鳥羽上皇の血もまた、現代の皇室に伝わっています。

義時の血は多くのルートで皇室へつながっていますが、いずれも足利氏を介しています。以下の系図は一例です。各人物をクリックすると、すべての系譜をたどることができます。

伊東祐親 ─
 
─ 伊東祐親の娘 ┬
北条時政 ┘
─ 北条義時 ┬
阿波局 ┘
─ 北条泰時 ─
 
───────── 北条泰時の娘 ┬
足利義氏(足利家3代目当主) ┘
────── 足利泰氏 ┬
桜井判官代俊光の娘 ┘
─── 一色公深 ┬
今川国氏の娘 ┘
─ 一色範氏 ─
 
─ 一色直氏 ─
 
─ 一色氏兼 ─
 
─ 一色満直 ─
 
─ 一色満直の娘 ┬
町藤光 ┘
─ 町広光 ─
 
─── 広橋守光 ┬
広橋綱光の娘 ┘
──── 広橋兼秀 ┬
勧修寺政顕の娘 ┘
─── 広橋国光 ┬
高倉永家の娘 ┘
─ 広橋兼勝 ─
 
─ 広橋兼勝の娘 ┬
松木宗保 ┘
─ 松木宗条 ┬
河鰭秀子 ┘
─ 松木宗子 ┬
霊元天皇 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

北条時政より後、鎌倉幕府の執権職を世襲した北条氏は、何代にもわたって源氏一門である足利氏と婚姻関係を結びました。その足利氏から出た足利尊氏によって、執権北条氏は滅ぼされたのですが、北条氏の血は足利氏を介して皇室へとつながっています。なお、室町幕府を開いた足利尊氏の血は皇室に伝わっていませんが、その父・足利貞氏の血は上杉氏を通じて皇室へと伝わっています。

義時の息子の中で天皇陛下のご先祖にあたる人物も多く、『鎌倉殿の13人』に登場した北条泰時(演:坂口健太郎)北条朝時(演:西本たける)北条重時(演:加藤斗真)北条政村(演:新原泰佑)のほか、登場しなかった北条実泰(政村の同母弟)の血も皇室へ伝わっています。

もちろん、劇中に登場したそれぞれの母、八重(阿波局、演:新垣結衣)比奈(姫の前、演:堀田真由)のえ(伊賀の方、演:菊地凛子)も天皇陛下のご先祖ということになります。ただし、今作が採用した「伊東祐親の娘・八重が義時と再婚して泰時を産んだ」というエピソードは仮説とされており、広く認められているわけではありません。

源氏

阿野全成/阿波局(実衣)

鎌倉幕府を開いた源頼朝(演:大泉洋)ですが、その血筋は2代将軍・源頼家(演:金子大地)の娘で、4代将軍・藤原頼経(劇中では三寅、演:中村龍太郎)に嫁いだ竹御所の死により途絶えています。なので、もちろん皇室に頼朝の血は伝わっていません。なお、島津氏の家伝においては、始祖・島津忠久の父が源頼朝だとされていますが、これは家格を上げるために作られた話だとされています。

一方、頼朝の弟・阿野全成(演:新納慎也)とその妻・阿波局(義時の妹、劇中では「実衣」、演:宮澤エマ)の血は皇室へと伝わっています。これは、全成と阿波局の娘が藤原公佐(きんすけ)に嫁ぎ、その子孫が公家「阿野家」として栄えたためです。以下は今上天皇までつながる系譜の一つです。

阿野全成 ┬
阿波局 ┘
──── 阿野全成の娘 ┬
藤原公佐(阿野公佐) ┘
─ 阿野実直 ─
 
─ 阿野公寛 ─
 
─ 阿野公寛の娘 ┬
日野俊光 ┘
─ 日野資名 ─
 
── 日野名子 ┬
西園寺公宗 ┘
── 西園寺実俊 ┬
四条隆資の娘 ┘
─ 西園寺公永 ─
 
─── 西園寺実永 ┬
持明院基親の娘 ┘
─── 西園寺公名 ┬
広橋兼宣の娘? ┘
─ 西園寺実遠 ─
 
─ 西園寺公藤 ─
 
───── 西園寺実宣 ┬
正親町三条実望の娘 ┘
─ 西園寺公朝 ─
 
─ 花山院定熙 ─
 
─── 松木宗保 ┬
広橋兼勝の娘 ┘
─ 松木宗条 ┬
河鰭秀子 ┘
─ 松木宗子 ┬
霊元天皇 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

武田信義

甲斐源氏であり武田氏初代当主の武田信義(演:八嶋智人)も、天皇陛下のご先祖の1人です。戦国大名として有名な武田信玄の男系祖先でもあります。

武田信義 ─
 
── 武田信光 ┬
源義重の娘 ┘
── 武田信政 ┬
大内惟義の娘 ┘
───── 武田信時 ┬
(源頼茂の娘?) ┘
─── 武田時綱 ┬
北条朝時の娘 ┘
─ 武田信宗 ─
 
──── 武田信武 ┬
二階堂行藤の娘 ┘
──── 武田氏信 ┬
小笠原宗長の娘 ┘
─ 武田信在 ─
 
─ 武田元信 ─
 
─ 武田元光 ─
 
─ 武田元光の娘 ┬
久我晴通 ┘
─── 久我通堅 ┬
(佐々木氏) ┘
────── 久我敦通 ┬
(久我晴通の養女) ┘
── 久我通前 ┬
堀秀治の娘 ┘
── 久我広通 ┬
(家女房) ┘
──── 久我通名 ┬
西園寺公満の娘 ┘
─ 広幡豊忠 ─
 
─ 広幡豊忠の娘 ┬
正親町実連 ┘
─ 正親町公明 ─
 
─ 正親町実光 ┬
四辻千栄子 ┘
─ 正親町雅子 ┬
仁孝天皇 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

平氏

平清盛

壇ノ浦の戦いで平氏政権は滅びましたが、平清盛(演:松平健)の血は藤原氏に嫁いだ娘たちによって、皇室へと伝わっています。以下の系譜は一例です。北朝の祖・後深草天皇へと血がつながっているのが分かります。

平清盛 ─
 
─ 平清盛の娘 ┬
藤原隆房 ┘
─── 四条隆衡 ┬
坊門信清の娘 ┘
── 四条貞子 ┬
西園寺実氏 ┘
─ 西園寺姞子 ┬
後嵯峨天皇 ┘
─ 後深草天皇 ┬
洞院愔子 ┘
─ 伏見天皇 ┬
五辻経子 ┘
─ 後伏見天皇 ┬
西園寺寧子 ┘
──── 光厳天皇 ┬
正親町三条秀子 ┘
─ 崇光天皇 ┬
源資子 ┘
─ 伏見宮貞成親王 ┬
庭田幸子 ┘
── 後花園天皇 ┬
大炊御門信子 ┘
─ 後土御門天皇 ┬
庭田朝子 ┘
─ 後柏原天皇 ┬
勧修寺藤子 ┘
── 後奈良天皇 ┬
万里小路栄子 ┘
── 正親町天皇 ┬
万里小路房子 ┘
── 誠仁親王 ┬
勧修寺晴子 ┘
─ 後陽成天皇 ┬
近衛前子 ┘
─ 後水尾天皇 ┬
園国子 ┘
─ 霊元天皇 ┬
松木宗子 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

天皇/皇族

後白河法皇/後鳥羽上皇

『鎌倉殿の13人』に登場した、後白河法皇(演:西田敏行)後鳥羽上皇(演:尾上松也)は、天皇陛下の男系祖先です。

後白河法皇 ┬
平滋子 ┘
─ 高倉天皇 ┬
藤原殖子 ┘
─ 後鳥羽上皇 ┬
源在子 ┘
─ 土御門天皇 ┬
源通子 ┘
─ 後嵯峨天皇 ┬
西園寺姞子 ┘
─ 後深草天皇 ┬
洞院愔子 ┘
─ 伏見天皇 ┬
五辻経子 ┘
─ 後伏見天皇 ┬
西園寺寧子 ┘
──── 光厳天皇 ┬
正親町三条秀子 ┘
─ 崇光天皇 ┬
源資子 ┘
─ 伏見宮貞成親王 ┬
庭田幸子 ┘
── 後花園天皇 ┬
大炊御門信子 ┘
─ 後土御門天皇 ┬
庭田朝子 ┘
─ 後柏原天皇 ┬
勧修寺藤子 ┘
── 後奈良天皇 ┬
万里小路栄子 ┘
── 正親町天皇 ┬
万里小路房子 ┘
── 誠仁親王 ┬
勧修寺晴子 ┘
─ 後陽成天皇 ┬
近衛前子 ┘
─ 後水尾天皇 ┬
園国子 ┘
─ 霊元天皇 ┬
松木宗子 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

後鳥羽上皇は承久の乱で敗れて隠岐に配流され、孫の仲恭天皇は廃位させられ、皇位は後鳥羽上皇の甥・後堀河天皇へと移りました。しかし、後堀河天皇は23歳で崩御し、その子・四条天皇も12歳で子供を残さず亡くなったことから、皇位は再び、後鳥羽上皇の血を引く後嵯峨天皇へと移っています。なお、四条天皇の死因は、若年の天皇が近習の人や女房たちを転ばせて楽しもうと試みて御所の廊下に滑石を撒いたところ、誤って自ら転倒して頭を強打したこととされています。

ウィキペディア日本語版「後嵯峨天皇」より

三浦氏

三浦義澄/三浦義村/初(矢部禅尼)

「なぜか脱いでいる」などと話題になった三浦義村(演:山本耕史)、その父・三浦義澄(佐藤B作)も天皇陛下の祖先です。『鎌倉殿の13人』で描かれた通り、義村の娘・矢部禅尼(劇中では初、演:福地桃子)が北条泰時の妻となり北条時氏を産んだことで、その血を皇室へと伝えています。

───── 三浦義村 ┬
小早川遠平の娘? ┘
─ 矢部禅尼 ┬
北条泰時 ┘
─ 北条時氏 ─
 
─ 北条時氏の娘 ┬
足利泰氏 ┘
─── 足利頼氏 ┬
上杉重房の娘 ┘
─── 足利家時 ┬
北条時茂の娘 ┘
─ 足利貞氏 ┬
釈迦堂殿 ┘
─ 足利高義 ─
 
────── 足利高義の娘 ┬
上杉朝定(二橋上杉家) ┘
─ 上杉朝顕 ─
 
─ 上杉朝顕の娘 ┬
今川泰範 ┘
─── 今川範政 ┬
上杉氏定の娘 ┘
─ 今川範忠 ─
 
─ 今川義忠 ─
 
── 今川義忠の娘 ┬
正親町三条実望 ┘
─ 正親町三条公兄 ─
 
─ 松陰居士 ─
 
─ 櫛笥隆致 ─
 
─ 園池宗朝 ─
 
──── 櫛笥隆賀 ┬
西洞院時成の娘 ┘
─ 櫛笥賀子 ┬
東山天皇 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

安達氏/比企氏

安達盛長/安達景盛/比企尼(安達景盛の祖母)

頼朝に献身的に仕える従者として描かれた安達盛長(演:野添義弘)、盛長の子で、2代目鎌倉殿・頼家に妻を奪われそうになった安達景盛(演:新名基浩)も天皇陛下の祖先です。主君の頼朝・頼家の血は皇室へと伝わっていないのに従者の血は伝わっている、ということになります。
なお、安達景盛の母は比企尼の娘なので、比企尼(演:草笛光子)の血も皇室へとつながっています。今作では、義時の2人目の妻・比奈(姫の前)が比企尼の孫とされているので、そちらのルートでも皇室へとつながります。ただし、姫の前は比企尼の姪だとする説もあります。

※本サイトの前回リニューアル時に安達盛長らが今上天皇の祖先であるとは気づいていなかったので、まだ個別のページは存在しません。次回リニューアル時に追加します。

安達盛長 ┬
比企尼 ─ 丹後内侍 ┘
─ 安達景盛 ─
 
─ 安達義景 ─
 
─ 安達泰盛 ─
 
──── 安達千代野 ┬
北条顕時(金沢流) ┘
─ 釈迦堂殿 ┬
足利貞氏 ┘
─ 足利高義 ─
 
────── 足利高義の娘 ┬
上杉朝定(二橋上杉家) ┘
─ 上杉朝顕 ─
 
─ 上杉朝顕の娘 ┬
今川泰範 ┘
─── 今川範政 ┬
上杉氏定の娘 ┘
─ 今川範忠 ─
 
─ 今川義忠 ─
 
── 今川義忠の娘 ┬
正親町三条実望 ┘
─ 正親町三条公兄 ─
 
─ 松陰居士 ─
 
─ 櫛笥隆致 ─
 
─ 園池宗朝 ─
 
──── 櫛笥隆賀 ┬
西洞院時成の娘 ┘
─ 櫛笥賀子 ┬
東山天皇 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

佐々木氏

佐々木秀義/佐々木定綱

歯が抜けた姿で登場したり、死後、義村に「もう死にました」と言われて話題となった佐々木秀義(演:康すおん)、その嫡男・佐々木定綱(演:木全隆浩)の血も、皇室に伝わっています。佐々木氏は宇多源氏の一流で、佐々木源氏と呼ばれて各地で繁栄しました。歴史上大きな役割を果たした六角氏・京極氏も、佐々木秀義の子孫です。

─ 佐々木定綱 ─
 
─── 佐々木信綱 ┬
北条義時の娘? ┘
─ 佐々木氏信 ─
 
─ 佐々木満信 ─
 
─── 佐々木宗氏 ┬
佐々木宗綱の娘 ┘
─── 佐々木道誉 ┬
二階堂時綱の娘 ┘
─ 佐々木高秀 ─
 
─ 京極高詮 ─
 
────── 京極高光 ┬
正親町三条公豊の娘 ┘
─ 京極持清 ─
 
─ 京極勝秀 ─
 
─ 京極高清 ─
 
── 京極高吉 ┬
京極マリア ┘
── 京極高知 ┬
(毛利氏) ┘
──── 京極常子 ┬
八条宮智仁親王 ┘
─ 広幡忠幸 ─
 
─ 広幡忠幸の娘 ┬
織田信武 ┘
─ 織田信休 ─
 
─ 織田信休の娘 ┬
柳原光綱 ┘
─ 柳原紀光 ─
 
─ 柳原均光 ─
 
─ 柳原隆光 ─
 
── 柳原光愛 ┬
長谷川歌野 ┘
─ 柳原愛子 ┬
明治天皇 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

その他

大江広元

『鎌倉殿の13人』では、何度も「邪魔者」を殺すよう頼朝や義時に進言する人物として描かれた大江広元(演:栗原英雄)の血も、娘が飛鳥井家の祖・飛鳥井雅経の正室となったことで、皇室に伝わっています。

なお、大江広元の四男・毛利季光は毛利氏の祖であり、その男系子孫から戦国大名・毛利元就が出て大大名となりました。明治維新において大きな役割を担った長州藩の藩主は、すべて大江広元の男系子孫ということになります。

大江広元 ─
 
─ 大江広元の娘 ┬
飛鳥井雅経 ┘
─ 飛鳥井教定 ─
 
─ 飛鳥井基長 ─
 
─ 飛鳥井雅孝 ─
 
─ 飛鳥井雅冬 ─
 
─ 飛鳥井雅冬の娘 ┬
庭田経有 ┘
──── 庭田幸子 ┬
伏見宮貞成親王 ┘
── 後花園天皇 ┬
大炊御門信子 ┘
─ 後土御門天皇 ┬
庭田朝子 ┘
─ 後柏原天皇 ┬
勧修寺藤子 ┘
── 後奈良天皇 ┬
万里小路栄子 ┘
── 正親町天皇 ┬
万里小路房子 ┘
── 誠仁親王 ┬
勧修寺晴子 ┘
─ 後陽成天皇 ┬
近衛前子 ┘
─ 後水尾天皇 ┬
園国子 ┘
─ 霊元天皇 ┬
松木宗子 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

八田知家

はだけた着物がセクシーだと話題になった八田知家(演:市原隼人)の血は、時を経て明治以降の天皇へと伝わっています。

八田知家 ─
 
─ 宍戸家政 ─
 
─ 宍戸家周 ─
 
─ 宍戸家周の娘 ┬
佐竹長義 ┘
── 佐竹義胤 ┬
(岩崎氏) ┘
──── 佐竹行義 ┬
二階堂頼綱の娘 ┘
─── 佐竹貞義 ┬
海上胤泰の娘 ┘
─ 佐竹義盛 ─
 
─── 源姫 ┬
佐竹義人 ┘
───── 佐竹義俊 ┬
小山大膳大夫の娘 ┘
─── 佐竹義治 ┬
大山常全の娘 ┘
──────── 佐竹義舜 ┬
岩城親隆(下総守)の娘 ┘
───────── 佐竹義昭 ┬
岩城重隆(戦国武将)の娘 ┘
─ 高倉永敦 ─
 
─── 滋野井公澄 ┬
甘露寺方長の娘 ┘
─ 正親町三条実彦 ─
 
─ 正親町三条実同 ─
 
─ 正親町三条綱子 ┬
中山忠頼 ┘
─ 中山忠能 ┬
中山愛子 ┘
─ 中山慶子 ┬
孝明天皇 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

二階堂行政

前述の通り、義時の継室・伊賀の方(劇中では「のえ」)の血も皇室へと伝わっているため、二階堂行政(演:野仲イサオ)が『鎌倉殿の13人』で描かれた通り「伊賀の方(のえ)の祖父」であれば、伊賀の方と同じルートで皇室へとつながります。ただし、二階堂行政が伊賀の方の祖父であるかは明確ではないようです。

とはいえ、行政の子である行村・行光からも皇室へとつながっているので、二階堂行政が天皇陛下のご先祖の1人であることに変わりはありません。

二階堂行政 ─
 
─ 二階堂行村 ─
 
─ 二階堂行義 ─
 
─ 二階堂行有 ─
 
─ 二階堂行藤 ─
 
─ 二階堂行藤の娘 ┬
武田信武 ┘
──── 武田氏信 ┬
小笠原宗長の娘 ┘
─ 武田信在 ─
 
─ 武田元信 ─
 
─ 武田元光 ─
 
─ 武田元光の娘 ┬
久我晴通 ┘
─── 久我通堅 ┬
(佐々木氏) ┘
────── 久我敦通 ┬
(久我晴通の養女) ┘
── 久我通前 ┬
堀秀治の娘 ┘
── 久我広通 ┬
(家女房) ┘
──── 久我通名 ┬
西園寺公満の娘 ┘
─ 広幡豊忠 ─
 
─ 広幡豊忠の娘 ┬
正親町実連 ┘
─ 正親町公明 ─
 
─ 正親町実光 ┬
四辻千栄子 ┘
─ 正親町雅子 ┬
仁孝天皇 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

工藤茂光

物語序盤の第5回で、北条宗時(演:片岡愛之助)と共に善治(演:梶原善)によって殺された工藤茂光(演:米本学仁)の血も、北条氏・足利氏・上杉氏などを介して皇室へと伝わっています。

工藤茂光 ─
 
─ 工藤茂光の娘 ┬
天野遠景 ┘
─ 天野政景 ─
 
─ 天野政景の娘 ┬
北条実泰 ┘
─── 北条実時 ┬
北条政村の娘 ┘
─ 釈迦堂殿 ┬
足利貞氏 ┘
─ 足利高義 ─
 
────── 足利高義の娘 ┬
上杉朝定(二橋上杉家) ┘
─ 上杉朝顕 ─
 
─ 上杉朝顕の娘 ┬
今川泰範 ┘
─── 今川範政 ┬
上杉氏定の娘 ┘
─ 今川範忠 ─
 
─ 今川義忠 ─
 
── 今川義忠の娘 ┬
正親町三条実望 ┘
─ 正親町三条公兄 ─
 
─ 松陰居士 ─
 
─ 櫛笥隆致 ─
 
─ 園池宗朝 ─
 
──── 櫛笥隆賀 ┬
西洞院時成の娘 ┘
─ 櫛笥賀子 ┬
東山天皇 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

工藤祐経

『鎌倉殿の13人』では頼朝と勘違いされて曽我五郎に殺されたというエピソードになっていましたが、「曽我兄弟の仇討ち」により討たれた人物として有名な工藤祐経(演:坪倉由幸)の血は、島津氏を介して皇室へと伝わっています。工藤祐経の子は伊東氏を称し、その子孫は全国へと広がりました。中でも日向伊東氏は江戸時代に日向国飫肥藩主家となり、明治維新後に子爵家に列せられました。

工藤祐経 ─
 
─ 伊東祐時 ─
 
─ 伊東祐光 ─
 
─ 伊東祐宗 ─
 
─ 伊東貞祐 ─
 
─ 伊東祐持 ─
 
─ 伊東氏祐 ─
 
─ 島津忠国 ─
 
─ 島津久逸 ─
 
─ 島津善久 ┬
島津常盤 ┘
─── 島津忠良 ┬
島津成久の娘 ┘
─ 島津貴久 ┬
雪窓夫人 ┘
─── 島津義弘 ┬
園田実明の娘 ┘
─── 島津忠恒 ┬
島津忠清の娘 ┘
─ 島津光久 ┬
曹源院殿 ┘
─ 島津綱久 ┬
眞修院殿 ┘
─ 島津綱貴 ┬
お重の方 ┘
─ 島津吉貴 ┬
須磨 ┘
─ 島津継豊 ┬
島津登免 ┘
─ 島津重年 ┬
島津都美 ┘
─────── 島津重豪 ┬
春光院(お千万の方) ┘
─── 島津斉宣 ┬
鈴木勝直の娘 ┘
── 島津斉興 ┬
お由羅の方 ┘
── 島津久光 ┬
島津千百子 ┘
── 島津忠義 ┬
山崎寿満子 ┘
─ 香淳皇后 ┬
昭和天皇 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

千葉常胤

『鎌倉殿の13人』では、頼朝が石橋山の戦いに敗れて安房へ逃れて来た際、いち早く平家に与する下総の目代を討ち取り、その首を持って参陣した場面が描かれた千葉常胤(演:岡本信人)の血も、皇室へと伝わっています。

千葉常胤 ─
 
─ 東胤頼 ─
 
─ 東胤頼の娘 ┬
土岐光行 ┘
──── 土岐光定 ┬
北条貞時の娘? ┘
─ 土岐頼貞 ─
 
─ 土岐頼清 ─
 
─ 土岐頼康 ─
 
─ 土岐頼康の娘 ┬
二条良基 ┘
──── 二条師嗣 ┬
東坊城長綱の娘 ┘
─ 二条持基 ─
 
──── 二条持通 ┬
白川雅兼王の娘 ┘
─ 二条政嗣 ┬
広橋兼子 ┘
─ 二条尚基 ─
 
─ 二条尹房 ┬
九条経子 ┘
─ 二条晴良 ┬
位子女王 ┘
─ 鷹司信房 ┬
佐々輝子 ┘
── 鷹司信尚 ┬
清子内親王 ┘
─── 鷹司教平 ┬
冷泉為満の娘 ┘
─ 九条兼晴 ┬
九条待姫 ┘
─ 九条輔実 ─
 
─────── 九条幸教 ┬
信受院(徳川三千君) ┘
─ 二条宗基 ─
 
─ 二条治孝 ┬
樋口信子 ┘
─ 九条尚忠 ┬
唐橋姪子 ┘
─ 九条道孝 ┬
野間幾子 ┘
─ 貞明皇后 ┬
大正天皇 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

九条兼実

『鎌倉殿の13人』に登場し、摂関家の実力者として後白河法皇や源頼朝と渡り合った九条兼実(演:田中直樹)の血も、皇室へと伝わっています。九条兼実が1164年から1200年に渡り書き綴った日記『玉葉』は、『吾妻鏡』と並んで当時の状況を伝える基礎史料となっています。

─── 九条良経 ┬
一条能保の娘 ┘
── 九条道家 ┬
西園寺掄子 ┘
─ 九条仁子 ┬
近衛兼経 ┘
── 近衛基平 ┬
(家女房) ┘
─── 近衛家基 ┬
亀山天皇の娘 ┘
─── 近衛経平 ┬
藤原公頼の娘 ┘
─── 近衛基嗣 ┬
藤井嗣実の娘 ┘
─── 近衛道嗣 ┬
洞院実世の娘 ┘
─ 近衛兼嗣 ─
 
─ 近衛忠嗣 ─
 
─ 近衛房嗣 ┬
播磨局 ┘
── 近衛政家 ┬
北小路俊子 ┘
── 近衛尚通 ┬
徳大寺維子 ┘
─── 近衛稙家 ┬
細川高基の娘 ┘
───── 近衛前久 ┬
(若狭武田氏?) ┘
── 近衛前子 ┬
後陽成天皇 ┘
─ 後水尾天皇 ┬
園国子 ┘
─ 霊元天皇 ┬
松木宗子 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

土御門通親

声優として長年活躍されている関智一さんが演じた土御門通親(源通親)も、天皇陛下のご先祖の1人です。

─ 源通宗 ─
 
─── 源通子 ┬
土御門天皇 ┘
─ 後嵯峨天皇 ┬
西園寺姞子 ┘
─ 後深草天皇 ┬
洞院愔子 ┘
─ 伏見天皇 ┬
五辻経子 ┘
─ 後伏見天皇 ┬
西園寺寧子 ┘
──── 光厳天皇 ┬
正親町三条秀子 ┘
─ 崇光天皇 ┬
源資子 ┘
─ 伏見宮貞成親王 ┬
庭田幸子 ┘
── 後花園天皇 ┬
大炊御門信子 ┘
─ 後土御門天皇 ┬
庭田朝子 ┘
─ 後柏原天皇 ┬
勧修寺藤子 ┘
── 後奈良天皇 ┬
万里小路栄子 ┘
── 正親町天皇 ┬
万里小路房子 ┘
── 誠仁親王 ┬
勧修寺晴子 ┘
─ 後陽成天皇 ┬
近衛前子 ┘
─ 後水尾天皇 ┬
園国子 ┘
─ 霊元天皇 ┬
松木宗子 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

一条高能

頼朝の甥で、頼朝が娘の大姫を嫁がせようとした一条高能(演:木戸邑弥)の血も、皇室へと伝わっています。

─ 一条頼氏 ─
 
─ 一条頼氏の娘 ┬
洞院実雄 ┘
─── 小倉公雄 ┬
九条良平の娘 ┘
─ 小倉季子 ┬
洞院実泰 ┘
── 洞院公賢 ┬
(家女房) ┘
──── 洞院実世 ┬
徳大寺実孝の娘 ┘
─ 洞院実世の娘 ┬
近衛道嗣 ┘
─ 近衛兼嗣 ─
 
─ 近衛忠嗣 ─
 
─ 近衛房嗣 ┬
播磨局 ┘
── 近衛政家 ┬
北小路俊子 ┘
── 近衛尚通 ┬
徳大寺維子 ┘
─── 近衛稙家 ┬
細川高基の娘 ┘
───── 近衛前久 ┬
(若狭武田氏?) ┘
── 近衛前子 ┬
後陽成天皇 ┘
─ 後水尾天皇 ┬
園国子 ┘
─ 霊元天皇 ┬
松木宗子 ┘
─ 東山天皇 ┬
櫛笥賀子 ┘
─ 閑院宮典仁親王 ┬
大江磐代 ┘
── 光格天皇 ┬
勧修寺婧子 ┘
── 仁孝天皇 ┬
正親町雅子 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

小笠原長経

頼家が13人の合議制に反発し、指名した5人の近習のうちの1人・小笠原長経(演:西村成忠)の血も皇室へとつながっています。小笠原氏は源義光を祖とする甲斐源氏の一流で、多くの分家を出しつつ繁栄しました。長経は小笠原氏、およびその諸流の多くの男系祖先であり、たとえば「織田信長より前の天下人」とも言われる三好長慶も、小笠原長経の男系子孫です。

─ 小笠原長忠 ─
 
─ 小笠原宗長 ─
 
─ 小笠原宗長の娘 ┬
武田氏信 ┘
─ 武田信在 ─
 
─ 武田元信 ─
 
─ 武田元光 ─
 
─ 武田元光の娘 ┬
久我晴通 ┘
─── 久我通堅 ┬
(佐々木氏) ┘
────── 久我敦通 ┬
(久我晴通の養女) ┘
── 久我通前 ┬
堀秀治の娘 ┘
── 久我広通 ┬
(家女房) ┘
──── 久我通名 ┬
西園寺公満の娘 ┘
─ 広幡豊忠 ─
 
─ 広幡豊忠の娘 ┬
正親町実連 ┘
─ 正親町公明 ─
 
─ 正親町実光 ┬
四辻千栄子 ┘
─ 正親町雅子 ┬
仁孝天皇 ┘
─ 孝明天皇 ┬
中山慶子 ┘
─ 明治天皇 ┬
柳原愛子 ┘
─ 大正天皇 ┬
貞明皇后 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

徳川家康

最終回の冒頭にサプライズ出演した、次の大河ドラマ『どうする家康』の主人公・徳川家康(演:松本潤)も、天皇陛下のご先祖です。

天下人となった家康は、子供や孫の多くを、男子ならば大名に、女子ならば大名の妻としました。そのため名家に子孫が多く、その中には公家に嫁ぐ女性も複数おり、現代の皇室へも血が受け継がれています。家康の子女のうち、以下の6人が天皇陛下の祖先にあたります。

以下は、家康‐秀忠‐家光から今上天皇までの系譜です。

徳川家康 ┬
西郷局 ┘
─── 徳川秀忠 ┬
江(崇源院) ┘
────── 徳川家光 ┬
お振の方(自証院) ┘
─ 徳川綱誠 ┬
本寿院 ┘
──── 徳川吉通 ┬
さん(随縁院) ┘
─ 二条宗基 ─
 
─ 二条治孝 ┬
樋口信子 ┘
─ 九条尚忠 ┬
唐橋姪子 ┘
─ 九条道孝 ┬
野間幾子 ┘
─ 貞明皇后 ┬
大正天皇 ┘
─ 昭和天皇 ┬
香淳皇后 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

(未確定)畠山重忠

「坂東武士の鑑」と称された畠山重忠(演:中川大志)は、『鎌倉殿の13人』で描かれた通り北条時政と対立した結果、北条義時に討伐されました。

島津氏の2代当主・島津忠時の母・貞嶽夫人は畠山重忠の娘だとされています。これが本当なら、畠山重忠の血は皇室へもつながるのですが、疑問視されているため畠山重忠の血が天皇陛下へつながっているかは定かではありません。しかし、島津氏が畠山重忠の一族、郎党を多く召し抱えたことは事実ですので、長い歴史の中で平氏の流れをくむ平姓畠山氏の血が島津氏にも伝わっていることは十分ありうるでしょう。

島津忠久 ┬
貞嶽夫人(畠山重忠の娘?) ┘
─ 島津忠時 ┬
得台夫人 ┘
─ 島津久経 ┬
浄温夫人 ┘
─ 島津忠宗 ┬
理玄夫人 ┘
─ 島津貞久 ┬
栴林夫人 ┘
─── 島津氏久 ┬
佐多忠光の娘 ┘
───────── 島津久豊 ┬
伊東祐安(室町時代)の娘 ┘
─ 島津忠国 ─
 
─ 島津久逸 ─
 
─ 島津善久 ┬
島津常盤 ┘
─── 島津忠良 ┬
島津成久の娘 ┘
─ 島津貴久 ┬
雪窓夫人 ┘
─── 島津義弘 ┬
園田実明の娘 ┘
─── 島津忠恒 ┬
島津忠清の娘 ┘
─ 島津光久 ┬
曹源院殿 ┘
─ 島津綱久 ┬
眞修院殿 ┘
─ 島津綱貴 ┬
お重の方 ┘
─ 島津吉貴 ┬
須磨 ┘
─ 島津継豊 ┬
島津登免 ┘
─ 島津重年 ┬
島津都美 ┘
─────── 島津重豪 ┬
春光院(お千万の方) ┘
─── 島津斉宣 ┬
鈴木勝直の娘 ┘
── 島津斉興 ┬
お由羅の方 ┘
── 島津久光 ┬
島津千百子 ┘
── 島津忠義 ┬
山崎寿満子 ┘
─ 香淳皇后 ┬
昭和天皇 ┘
─── 上皇(明仁) ┬
上皇后(美智子) ┘

なお、畠山重忠の死後、その未亡人である北条時政の娘(『鎌倉殿の13人』では「ちえ」、演:福田愛依)が足利義純と再婚し、その子が「畠山」の名跡を継いで畠山泰国となりました。足利氏は源氏の一流であるため、こちらは源姓畠山氏と呼ばれ、室町時代には幕府管領家として栄えました。この源姓畠山氏には畠山重忠の血は伝わっていないということになりますが、畠山泰国を産んだのは畠山重忠の未亡人ではなく娘(その母は北条時政の娘)だという異説もあります。

今上天皇の直系祖先
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